2012年10月21日
直川智
きびの郷磯平パークです。
右手のコンクリートの広場が駐車場、
その左斜め下に直川智の顕彰碑
さらに左下に見える建物は、黒糖作りの体験ができるハウスです。
ちなみに、直川智は「すなお かわち」と読みます。
県道沿いに車を置いて、歩いて降りていきましたが、
車で駐車場まで下っていくことができます。
あたりまえといえばあたりまえ。駐車場ですからね。
でも、かなりの急坂です。
いきなり、車を進めるには不安があったのです。
かつて、西古見灯台の下り坂で怖い思いをしたのがよぎりました。
で、公園の中心に鎮座している、顕彰碑です。
すごい荒れようです。
右手の池には、ホテイアオイがぎっしり。
手入れもしていないので窮屈そうに咲いています。
ひょっとすると、かつてはコイなどがいたかもしれない。
間からは、ツリガネなんとかという草がはえています。
さて、直川智は慶長10年、西暦では1605年に、
沖縄に行く途中、台風に遭って中国福建省に流れ着きました。
九死に一生を得た川智は、農夫として働く傍らサトウキビに注目し
その栽培方法、黒糖の精製方法を学びます。
1年半ほどで帰国する機会を得た川智は、
国外持ち出しは死刑とされていたサトウキビの苗を
二重底にした行李(こうり=昔のスーツケース)にしのばせて
奄美大島に持ち帰ったのです。
奄美の生活そのものとなったサトウキビは
この大和村磯平の絶壁で栽培が始まったのでした。
村里離れたこの辺鄙な場所で栽培が始まったのは
秘密に事を運ばなければいけないというような配慮だったのでしょうか。
さて、この本はPHP出版『郷土を作った偉人事典』です。
鹿児島を作った5人の中に、直川智が入っていましたので紹介します。
いつも使っている、籾芳晴の『碑のある風景』でも、一番最初に
直川智の記事が出てきます。
奄美を語るうえで、避けては通れない人物です。
上の記事では、結びが
「この地方はさとうきび栽培と砂糖づくりで栄えました」
となっていて、う~んと首をかしげるところですが
サトウキビは「良くも悪くも奄美そのもの」という気がします。
さて、下の方に見えていた建物は
サタ小屋といって、季節によって精糖体験ができると
案内板に書いてありましたが、とおても行けそうにありません。
公園内をぐるぐる回りましたが、駐車場から顕彰碑がある広場までは
降りていけたものの、あとは、ほとんど通れませんでした。
台風などの自然の力で封鎖されてしまったようです。
駐車場から下に降りていくための、簡易モノレール(?)が設置されていたようですが
これも、レールだけが錆びついていました。
これは、2011年7月30日に撮影した同じ場所の風景です。
こんなにきれいな場所ですので、もう少しなんとかなあ……(*^_^*)
この写真は、すぐそばにある「ふれあいパーク戸円」から、ヒエン浜を見たところ。
これは、きびの郷磯平パークの入口から真下を覗き込んだところ、
サンゴ礁が広がる美しい海です。
県道が高いところを通っていますので、水平線が丸く見えていますね。
地球は丸いんだと実感します。
天気のいい日には、ぜひ、出かけて
先人の偉業に心を寄せてみてください。
Posted by チャーリー at 09:24│Comments(6)
│奄美の人
この記事へのコメント
お久しぶりです♪(^o^)/
私も以前、県道に車を止めて
少しだけ下りてみたことがあります。
でも冬だったから余計に
怖いし寂しい気分になって全然進めませんでした…
絶景の場所なのでもったいないですよね(´・_・`)
私も以前、県道に車を止めて
少しだけ下りてみたことがあります。
でも冬だったから余計に
怖いし寂しい気分になって全然進めませんでした…
絶景の場所なのでもったいないですよね(´・_・`)
Posted by さんぴん at 2012年10月21日 14:37
さんぴん さん お久しぶりです
本当にもったいないですよね。
今のところ、奄美に来た観光客は
レンタカーでまわる人が多いような気がします。
絶景、自然、海、歴史……いいコラボなんですけどね。
本当にもったいないですよね。
今のところ、奄美に来た観光客は
レンタカーでまわる人が多いような気がします。
絶景、自然、海、歴史……いいコラボなんですけどね。
Posted by チャーリー at 2012年10月21日 21:46
「すごい荒れよう」におもわずわらってしまいました。
わたしは、階段をおりながら、もうすこしであしをすべらせてころがるところでした。
ヤギもいたのです。
奄美はミラクルです。
島尾住居跡は、このブログで教えてもらいたずねました。
対応も丁寧でした。
わたしは、階段をおりながら、もうすこしであしをすべらせてころがるところでした。
ヤギもいたのです。
奄美はミラクルです。
島尾住居跡は、このブログで教えてもらいたずねました。
対応も丁寧でした。
Posted by gem at 2012年10月23日 20:28
gem さん こんばんは
磯平公園が、活気に満ちていたころを知っていらっしゃるのですね。
ヤギですか?
ちょっと、想像つきません。
「ミラクル」で、かたづけていいのでしょうか……(*^_^*)
磯平公園が、活気に満ちていたころを知っていらっしゃるのですね。
ヤギですか?
ちょっと、想像つきません。
「ミラクル」で、かたづけていいのでしょうか……(*^_^*)
Posted by チャーリー at 2012年10月23日 21:10
こんばんは。
活気に満ちていたころではありません。
二年前ですよ。
角のあるヤギがこちらを、うかがうようにいました。
群れで三頭くらいがあしおとをたてながら、ぬれた階段でよろけるわたしからにげていきましたよ。
海からの風と斜面が印象的でした。
そういうところが、わたしには「ミラクル」でした。
活気に満ちていたころではありません。
二年前ですよ。
角のあるヤギがこちらを、うかがうようにいました。
群れで三頭くらいがあしおとをたてながら、ぬれた階段でよろけるわたしからにげていきましたよ。
海からの風と斜面が印象的でした。
そういうところが、わたしには「ミラクル」でした。
Posted by gem at 2012年10月24日 19:59
gem さん こんばんは
2年前ですか?
やっぱり野生のヤギの王国になっていたのですね。
残念ながら私が訪れた時にはヤギさんのお迎えはありませんでした。
こんな斜面でサトウキビが本当に育ったのかなあと思いますよね。
禁制品だったから、よっぽど用心したのでしょうか。
2年前ですか?
やっぱり野生のヤギの王国になっていたのですね。
残念ながら私が訪れた時にはヤギさんのお迎えはありませんでした。
こんな斜面でサトウキビが本当に育ったのかなあと思いますよね。
禁制品だったから、よっぽど用心したのでしょうか。
Posted by チャーリー at 2012年10月25日 20:04