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2009年12月25日

笠利周辺の遺跡群

空港から県道601号線を北上していくと、
国指定史跡「宇宿貝塚」をはじめとして
長浜金久遺跡群、用見岬遺跡、喜子川遺跡、マツノト遺跡などが分布し、
また、あやまるグスクをはじめ、辺留グスク、ウーバルグスク、
赤嶺グスク、万屋グスク、赤木名グスク、喜瀬タナグスク、用安ニャトグスク、山グスク、
フーグスクなどの城(グスク)が散在しています。

すごい……(*^.^*)

東南アジアから琉球弧、日本列島を行き来していた海洋民族が活躍していた時代から
7~8世紀にかけては、笠利地区が奄美の生活の中心地だったと考えられます。




空港を北にスタートしてまず、喜子川(きしかわ)遺跡とマツノト遺跡が出てきます。



笠利周辺の遺跡群  笠利周辺の遺跡群



喜子川遺跡では、旧石器時代の遺構が発見されました。
1989年夏以降数回にわたって調査を行いました。
マツノト遺跡では、夜光貝の加工品が多数発見されました。
正倉院に納められている夜光貝の加工品のルーツがここにあります。
南島交易を検証する上で、大変貴重な発見でした。


笠利周辺の遺跡群


宇宿(うしゅく)貝塚の所は、発掘現場をドームのような建物が覆っており、
現場の状況を直に見ることができます。


    【宇宿貝塚情報】
     ■所在地  奄美市笠利町大字宇宿(ウシュク)大籠2301
     ■TEL (0997)63-0054
     ■開館   9時 ~ 17時 (入館:16時30分まで) 
     ■休館日  12/28~12/31
     ■地理 空港より北へ2km


この貝塚は昭和8年に発見され、昭和30年と53年、平成5~9年にかけて発掘調査が実施され、
縄文中期から中世に至る複合遺跡であることが判明しました。
土器や石器、石組住居跡などの遺構が発見されています。


さらに北へ進んでいくと、あやまる岬に右折するところに、奄美市歴史民俗資料館があります。


笠利周辺の遺跡群


    【奄美市歴史民俗資料館】
     ■〒894-0624
      鹿児島県奄美市笠利町須野シラガデン
          TEL:0997-63-9531 FAX:0997-63-9531
     ■分野 市立・民俗・考古
     ■面積 737平方メートル
     ■開館年 1982年
     ■入館料200円
     ■開館時間 午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)
     ■休館日   毎週月曜日 祝祭日の翌日 年末の休日


この資料館の中に、宇宿貝塚で発掘された女性の人骨が展示されています。
ほとんど全ての骨がきれいな形で残っています。
「人骨ですので礼拝の上ご覧ください」という注意書きがありました。

もっともなことだなあと思います。
さすがに、展示物を写真に撮るのははばかられました。

20歳前後の女性と見られ、股間からは胎児の骨も出土したようです。
首辺りからはガラス玉製のネックレスも出土しており、かなり高貴な女性と思われます。

しばらくすると、奄美各島は、度重なる和冦の襲来に悩まされる時代に入ります。
そして、海岸部の居住地区を放棄し、山の中にひっそりと隠れ住むようになりました。
島の人が安心して暮らすことができるようになるのは、平家一族の来島以後のことでした。


想像の翼が、遙か古代の奄美の人々の暮らしを追いかけていきました。

お~い、帰ってきて~ …… (*^.^*)






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Posted by チャーリー at 18:50│Comments(0)奄美の暮らし
 
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