2010年05月28日
コバルトスズメダイ

スズキ目 スズメダイ科 ルリスズメダイ属 ルイスズメダイ
別名「コバルトスズメダイ」
奄美や沖縄ではタイドプール(潮だまり)で普通に見られます。
干潮の時に、岩場づたいに歩いてきたら、あちこちで見ることができました。
丈夫で飼いやすいため、観賞用とし人気があるようです。

真ん中の魚はオス、左側がメス。
しっぽの先まで青いのがオスです。
縄張りを作ります。
オス1匹にメス4~5匹の、いわゆるハーレムを作って生活をします。

なんだかきれいな珊瑚を見つけたので、ついでにパチリ。
もしかして、イソギンチャクかな?


ここは、赤尾木のあたりの浜。
腰ぐらいの深さのところでしたので、ちゃぷんと水に入ってパチリ。
今日はこうなるのではないかと思って、
海パンとシュノーケル持参。今年の初泳ぎになっちゃいました。
2010年05月27日
コマツヨイグサ

アカバナ科 マツヨイグサ属 コマツヨイグサ
北アメリカ原産で、日本には明治時代頃やってきました。帰化植物です。
夕方近くに花を開き、翌朝には赤く変色してしぼんでしまいます。
これも小さい草で、高さ20cmぐらい。高くなるものは60cmぐらいになるようです。
昨日紹介した、ニワゼキショウと同じようなところに分布しています。
初めて龍郷のグラウンドで撮影したあと、
帰ってからピントが合っていないのに気づきました。
直径2~3cmの小さな花で、しかも、しべまで黄色なので
AFが反応しきれなかったようです。
翌朝、ふたたび出かけましたが、ニワゼキショウだけを残して忽然と消えています。
そういうことを、2~3回繰り返して、一晩限りの花だということがわかりました。
せつない恋話が似合いそうな花です。

タグ :コマツヨイグサ
2010年05月26日
ニワゼキショウ

アヤメ科 ニワゼキショウ属 ニワゼキショウ
帰化植物のようです。しかも、明治とかそんな頃じゃなくて
めちゃくちゃ古い時代のようです。
芝生や草地に自生しています。
この花も、龍郷の小学校のグランドの隅に咲いていました。
いわゆる「雑草」です。
高さ10cmぐらいの小さな花です。
花自体は、直径1cmもありません。
受粉すると1日でしぼんでしまいます。
「庭石菖」と書くので、やっぱりアヤメ科の花なのですね。

今日はお昼に大島支庁に行きました。
風がからりと気持ちよい日和でした。
支庁の前の小川がいつもは枯れているのに
数日前の大雨のせいでしょうか、さらさらと心地よい水音を立てていました。


タグ :ニワゼキショウ
2010年05月25日
クサトベラ

キキョウ目 クサトベラ科 クサトベラ属 クサトベラ
クサといっても、常緑低木です。低木とはいっても結構高くなるものもあります。
熱帯から亜熱帯原産で、種子島屋久島が北限です。
実が堅くコルク状で、波の上をドンブラこと流れていって、
たどり着いたところで条件がよければ発芽します。
ハマオモトなどと同じです。
そういうわけで、海岸線の最前線に繁茂しています。
これは、あやまる岬で見かけた、クサトベラです。

花は小さいので、普通は、こんなふうに葉っぱが茂った藪になっています。
何か白いものがあると思って、ぐいっと寄っていかないと
花に気づかないかもしれません。

展望台付近から見た「あやまる岬公園」です。
さて、今夜は、朗読とスピネットの夕べに行ってきました。
NHKアナウンサー青木裕子さんとスピネット奏者小澤章代さんのコラボで
島尾敏雄の「浜辺の歌」の朗読がありました。


名瀬聖心教会でありました。
名瀬で一番大きな教会ですが、クリスマスだけ「なんちゃってクリスチャン」の
私にとって敷居が高く、こんな機会でもなければ
なかなか中には入れない場所でした。
荘厳な雰囲気の中で、美しい朗読と音楽に心洗われる思いでした。

さて、今日の6枚の写真は、すべて フジフィルムのFINEPIX Z33WPで撮影しました。
1枚目の花のマクロ撮影は、自分としてはOKですが、
最後の電灯光望遠は、アウトですね。
カメラの特性がよくわかりました……(*^.^*) ウデガワルインヤナイカイ!
2010年05月24日
ソテツ


ソテツ科 ソテツ属 ソテツ
雄花と雌花です。
さすがに、奄美の皆さんにとっては、あまりに日常の風景ですね。
雌花は柔らかい繊毛をまとっているように見えます。
赤い実が実るのが楽しみです。
あやまる岬で撮影しました。

これは、安木屋場の今井崎手前の海岸で、後ろの山を撮った写真です。
外洋からよほど強烈な風が当たり続けるのでしょう。
右側にはほとんど、ソテツが進出していません。
なんとも不思議な風景です。
自然の大きな力を感じます。

昨夜は強烈な雨でした。
万が一を考えて、今日は午後からゆっくり活動を始めました。
「キッチンこぐま」でお弁当を調達し、あやまる岬へ。
さすがに、月曜日には誰もいません。
こんな写真を撮るときには、「あまにゃん」がうらやましいですね。

満ち潮に変わる時間で、あんまりゆっくりと海岸を歩けませんでした。
ウミウシさんを撮りに来たのですが、今日は出会えず。
エビさんが4匹、遊んでくれました。
タグ :ソテツ
2010年05月24日
サクララン

ガガイモ科 サクララン属 サクララン
ほんのり桜色の小さな花が集まって手まりのようになっています。
花の最盛期には、この手まり状の花が1本の蔓に3つ4つとさがります。
ランの仲間ではないのに、どうしてサクラランと名前が付いたのでしょうね。
熱帯気候性の多年草です。
葉は肉質で厚く光沢があります。
花も、蝋細工のようで可憐です。
蔓性で、垂れ下がった姿がかわいいので
ホヤという名前で
園芸品種としても珍重されているようです。

花まりの上の方に、つぼみの集まりが一つ見えています。
これからが楽しみですね。
タグ :サクララン
2010年05月23日
奄美海洋展示館

奄美海洋展示館に行ってきました。
ちょうど、ウミガメにえさをあげる時間で
小さな子どもにまじって、レタスをあげました。
ちょっと、恥ずかしかったぞ!

海洋展示館に行った目的の一つは、下の写真です。
ウミガメシール。
44さんのブログで紹介されているのを見て、ほしくてほしくて……(*^.^*)
丸いシールを買ったら、四角いシールがついてきました。
とっても、得した気分です。

海洋展示館を訪れた目的がもう一つあったのですが、今回は達成できず。
次回の楽しみにしておきます。
今にも雨が降りそうな天気でしたが、
急にむちゃくちゃ暑くなった1日でした。

2010年05月23日
イジュ

ツバキ科 ヒメツバキ属 イジュ
奄美諸島固有の常緑高木です。
高倉の柱になる木です。
堅くて、表面がつるつるに仕上がるため、
ネズミよけなどの効果もあったということです。
この花は、奄美図書館に咲いていました。
奄美図書館にはガジュマルやケラマツツジ、このイジュなど
奄美特有の樹木を植樹してあり、こうして図書館利用の合間に
花を楽しむことができます。
駐車場の周りまで10本ぐらいイジュがありましたが
花をつけているのは3本でした。
奄美高校の校舎建設が3月で終わるそうです。
そのころには図書館の植え込みも一回り大きくなるでしょうから
すてきな木陰を提供してくれると思います。

2010年05月22日
ギーマ

ツツジ科 スノキ属 ギーマ
奄美大島以南に自生している常緑低木です。
ブルーベリーにそっくりですね。
実は、ギーマの実は食べられます。
ブルーベリーに比べると少し薄い感じ。
昔はあちこちにあって子どもたちのおやつ代わりになっていたのに
数が激減して、食べられることが子どもたちに伝えられていないようだ
とのことでした。
ヒメシャシャンボとも呼ばれます。
盆栽の世界での呼び名のようです。

悲しいことに、
昨日、愛機が入院してしまいました。
モードダイヤルが機能停止してしまったのです。
キャノンのオペレーターと初期化等をして修復を試みましたが
復活せず、福岡での入院生活ということになりました。
オペレーターには言いませんでしたけど
ツルウリクサの撮影の日が原因かと、
でも、水没させたわけじゃなし、そこまでデリケートかなあ……。
加計呂麻のデイゴのシーズンに間に合わないかもしれない……(*_*)
当面はデジカメと撮りためたストックでがんばります!
タグ :ギーマ
2010年05月21日
ノアサガオ

ヒルガオ科 イポメア属 ノアサガオ
琉球アサガオというなまえもあるようです。
オーシャンブルーという名で園芸用として販売もされているとか。
普通に、奄美の野山にも海岸にも咲いています。
どこのノアサガオもきれいですが、これは、本茶峠に登る途中で撮影。
道路の右手が谷のような地形になっており、
路肩沿いに生えている木に巻き付いて花を咲かせていました。
向こうの山にも日が当たっていたので、
背景が黒くなりきれなかったのでしようか?
まあ、これはこれで、
さわやかな新緑の季節感が出たということで……(^.^)

足下には、ムラサキカタバミの群生がありました。
2010年05月19日
ハイビスカス

アオイ目 アオイ科 フヨウ属 に属する花の総称 ハイビスカス
奄美在来種ではないのに、
南国情緒をかき立てるということで
街路樹として盛んに植樹するのはいかがなものか
というような記事が新聞に出ていました。
奄美自然観察の森の入り口付近にたくさん植えてある
ハイビスカスの1輪を撮ったものですが、
強烈な赤の色彩がよく表現できたかな、と思って……(*^.^*) ジガジサン

ハイビスカスの中に混じって、コンロンカも何本もありました。
今、見頃です。
真ん中の黄色い花が星形にきれいに開きつつあります。
竜南中学校入り口付近の国道58号線沿いにもたくさん咲いていました。

帰り道に、潮の加減で、平家漁法跡の石組みがちょうどいい具合に
顔を出していました。
満潮の時にやってきた魚たちが、
石垣の囲いの中に取り残されるという仕組みです。
これは、最近になって積み直したものだそうですが
古老に言わせると、この積み方では魚は入らないのだそうです。
知っている人がいるうちに、ちゃんとしたのを作っておいた方がいいのに……。
左手の方に見えているのは、火力発電所です。
晴れた日に撮れば、空も海も青がきれいなんでしょうけど。
2010年05月18日
ツルウリクサ

ゴマノハグサ科 ツルウリクサ属 ツルウリクサ
環境省レッドデータブック 絶滅危惧IA類(CR)
ごく近い将来に絶滅する危険性が極めて高い種のひとつです。
亜熱帯の常緑樹林下に生える常緑性多年草。
奄美大島など琉球列島から台湾にかけて稀に見ることができます。
もともと生育地が限られているため、個体数が少なく、
絶滅危惧ⅠAに指定されていると思われます。

上の写真、筒状の萼(がく)の先に唇状の花が咲いています。
2本の手が捧げ持っているように見えるのがおしべでしょうか
真ん中でつながっているのが珍しい。
花の中に、白く見えるのが、めしべだとおもいます。
草むらを低く這うように伸びており、ちょっと見には気づきません。
雨の中、這いつくばうようにして撮りましたが、
両肘、両膝、泥だらけになってしまいました。
下は、つぼみです。
可憐で、捨て切れませんでした……(*^.^*)

タグ :ツルウリクサ
2010年05月17日
ゲットウ

ショウガ目 ショウガ科 ハナミョウガ属 ゲットウ
月桃を沖縄の言葉でサンニンというそうですが
奄美でも「サネン花」というようです。
今、海岸を車で走ると、
あちこちに、この花を見ることができます。
白とピンクがかわいらしさをかもしだしています。
本当に月の桃のようなつぼみです。


今日は、ごらんのような雨の天気でした。
早朝から、雨の合間を縫って
お世話になった渡連キャンプ場前の海岸清掃をしました。
海岸での作業は思いがけず大変。
この1週間で、足腰が鍛えられたような気がします。
下は、初登場の奄美クライマーさん。
まるで、ハウルに出てくるかかしのカブのようです。

タグ :ゲットウ
2010年05月16日
アカウミガメ

カメ目ウミガメ科アカウミガメ属 アカウミガメ
4日間、龍郷の渡連キャンプ場に通って、
ようやくウミガメの産卵を観察することができました。
テレビでは見たことがありましたが
生はもちろん初めて、感動しました。
渡連キャンプ場のオーナーに情報をもらい、
例によって、奄美クライマーさんと通いました。
奄美クライマーさんは一昨日に続き2回目。
私は、一昨日遅刻ですでに海に帰った後でした。
一昨日の個体は海に帰れない状況が発生し
救出劇の大騒ぎだったそうです。

オーナーは、十数年ウミガメの生態観察を継続しているとのことで
浜辺を歩きながらたくさんのことを教わりました。
たとえば、産卵は1回ではなく、2~3日おきに3~5回繰り返されるそうです。
甲羅についている海草やフジツボ、噛まれた傷跡などをよく観察して
個体を識別して、そういうデータを取るそうです。
※ この「2~3日おきに」というところは、「44」さんのご指摘によると
「2週間おき」ということです。私の聞き違いかなと思いますので
ここに書き加えておきます。ありがとうございました。

今夜のカメさんは、今年になって8頭目。
今夜は、もう1頭、9頭目も上陸したのですが、
運悪くビーチロックとの境目で、穴が掘れず
しばらく挑戦していましたが、あきらめて海に帰っていきました。
「心配ない、明日の夜また上がってくる」との心強いオーナーのお言葉。
今夜は、キャンプ場に1組宿泊客があったのですが、
街に遊びに行ったらしく間に合わず。
観察を希望する場合は、是非オーナーにご連絡を。
潮、風向き、温度、湿度、気圧などいくつかの条件が必要で
むやみやたらに海岸を歩き回っても巡り会えません……(*^.^*)ケイケンシャカタル
渡連キャンプ場HPは、こちら → http://www4.synapse.ne.jp/doren-camp/
2010年05月15日
フトモモ

フトモモ目 フトモモ科 フトモモ属 フトモモ です。
名前はは中国名の蒲桃(プータオ)が由来です。
プータオ → フートオ → フートモ → フトモモ でしょうか?
果実はバラのような香りがして食べられるので、
ローズアップルといいます。
もともとは沖縄で栽培されていたそうですが
今は、栽培まではせず野生化してしまったとのことです。
森の中でひっそりと咲いています。


この方は、関東からおいでだそうです。
奄美自然観察の森で出会い、少しだけお話をしました。
奄美諸島を回り、本島が最後で、1週間ほど滞在して帰るそうです。
担いでいるレンズは600mm。
覗かせてもらいましたが、世界が違う感じ。
でっかいレンズですね。軽の新車が簡単に買えますよね……(^.^)スゲッ!
タグ :フトモモ