2010年09月30日
オナガエビネ

ラン科 カランセ属 オナガエビネ
南方系の夏咲きエビネです。南西諸島に分布しますが、東南アジア、ヒマラヤにも自生するそうです。
ツルランは白花しかありませんが、
オナガエビネ系の交配種は、株によって、かなり花色の濃淡に変化があります。
ダルマエビネ、ツルランとオナガエビネの自然交雑種とされるリュウキュウエビネなど
似たような花があって、区別がつきません。
この花をオキナワエンシスという人もいました。
花をつけている茎が長いところから、オナガエビネという名が付いたそうです。
撮影は8月9日。
ずいぶん日が経ってしまいましたが、
見に行ったところ、
まだ、最後の株が花をつけていましたので
今のうちにと思って紹介しました……(*^.^*)

タグ :オナガエビネ
2010年09月29日
シロノセンダングサ

キク科 センダングサ属 シロノセンダングサ
今、奄美の山道のあちこちに咲いている白い可憐な花です。
花はかわいいのですが、
実はこの人は外来種ワースト3に名前を連ねておいでです。
江戸時代の末頃に日本にやってきました。
若芽は茹でて食べられるそうですよ。
ワースト3のお仲間は
下の方左のオオキンケイギクと右のセイタカアワダチソウです。
オオキンケイギクは7月14日撮影、セイタカアワダチソウは昨年の10月13日撮影です。
ちなみに、ワースト1はオオキンケイギク。
どれくらい困ったさんかというと、
その危険度ランクがマングースと同じ。
奄美では、庭に植えてあったりしますけどね……(*^.^*)


2010年09月28日
オオシオカラトンボ

オオシオカラトンボ です。
日本中のいたる所で目にすることができる
ごくポピュラーなトンボですが、
なにげなく撮影した表情が気品があったので……(*^.^*)
アマミノクロウサギのような奄美にしかいない生き物というのも不思議ですが
よく考えると
日本中どこにでもいるという生き物も不思議ですね。
適応能力の高さによるのでしょうか。
※ オオシオカラトンボは、シオカラトンボよりやや大型で、日陰を好む。
成長すると、体全体が蒼白(そうはく)粉に覆われるなど、
シオカラトンボとは容易に見分けることができるそうです。
シオカラトンボと紹介したところ
t さんからご指摘をいただき、訂正しました。
ありがとうございました。 2010.10.1

さて、ちらちらとコメントをいただいていた
写真集を作りました。
タイトル「彩(いろど)る」
A5サイズ カラー写真16枚 表紙裏表紙まであわせて写真18枚
すべて、奄美大島で撮影した植物の写真です。
手作りですので、既製品のようにはうまくいかず、いわゆる「若干難あり」
それでもいいですよという方は、頒布価格1000円にて、
「キッチンこぐま」さんにてお分けしております。
風景や動植物の絵はがきを2枚おまけとして同封しております。
お楽しみに……(*^.^*)
「きっちんこぐま」さんのブログはこちら
中に入っているのは、たとえば次のような写真です。
メヒルギ

アオノクマタケララン

2010年09月25日
クズ

マメ科 クズ属 クズ
強力な繁殖力を誇るカズラの仲間です。
昔は、集めた柴をくくったりするなど
農作業では役に立っており、使うために定期的に刈られていたので
それほど、めだって繁殖していませんでしたが
今は管理されていない山では、木の幹をはい上がり
若い芯をねじ曲げてしまうなどの被害が出るほどです。
宮崎大学ではクズの球根からバイオエタノールを採る
技術が開発されているそうです。
この季節に、林道のアスファルトの上に
紫色の絨毯が出来ていてきれいですよ。

タグ :クズ
2010年09月15日
夜の御殿浜(うどんはま)

御殿浜(うどんはま)公園からの夜景です。
名瀬港の海に写った灯りになんとなく心惹かれて撮影しました。
夜には夜の表情があるものですね。
しかも、
自分がこんなふうに撮れるのではないかという
イメージに近づけるのがむずかしいなあと感じました。

撮影は約1ヶ月前、8月18日です。
タグ :御殿浜公園
2010年09月14日
ノシラン

ユリ科 ジャノヒゲ属 ノシラン
なぜ、ユリ科?
葉が熨斗の形に似ているので「ノシラン」というそうですが、
この手の花の葉は、みんなこんな形ではないかなあ……(^^ゞ ハテ?
この花は、実もおもしろくて、緑→青→紺と色が変化します。
青くなった実の写真を3月頃に撮影していたのですが
いつものように見つけられず……。
またもや、整理が悪いなあと思いました。

タグ :ノシラン
2010年09月11日
タネガシマムヨウラン

ラン科 タネガシマムヨウラン属 タネガシマムヨウラン
環境省レッドデータブック:絶滅危惧ⅠB類 です。
葉っぱがないので「無葉」です。葉緑素を失っているので
根についた菌との共存で養分を吸収するようです。
花の時期ににょきにょきっと出てきて
花が終わるとすっかり消えてしまうので、
ユウレイランとも言われます。
今日は、種子島宇宙基地からのGPS衛星打ち上げが成功したと言うことで
おめでたいことだと思います。

タグ :タネガシマムヨウラン
2010年09月10日
ベニツツバナ

キツネノマゴ科 ベニツツバナ
赤い花の色に惹かれました。
薄暗い木立の中に
すくっと立って咲いていたので
ちょっとした驚きでした。
外からは
おしべもめしべも見えません。
一応、赤いし、花で間違いないよなあ……(*^.^*)

タグ :ベニツツバナ
2010年09月09日
ヤマハギ

マメ科 ハギ属 ヤマハギ
秋の七草のひとつです。
なにしろハギは「萩」。
「くさかんむりに秋」ですから、秋を代表する植物というわけです。
ただし,七草といっても草ではなく、樹木の仲間です。
花札のシカに描かれている植物でもあります。
やせた土地でもよく育つため
道路工事などで斜面に吹き付ける緑化資材として使われています。
それこそ、普通に道路沿いで見ることができます。
普通にヤマハギといいますが、ハギとどう違うのと言われても、
ハテナマークです……(x。x)゜゜

タグ :ヤマハギ
2010年09月08日
アマクサギ

クマツヅラ科 クサギ属 アマクサギ
「臭木」です。
葉っぱに触ると、臭いにおいが付きます。
花自体は、わりといいにおいなのですけどね。
九州南部以南の林縁部に自生します。
奄美では、ポピュラーな花だと思います。
この時期、あちこちで咲いています。

タグ :アマクサギ
2010年09月07日
インドソケイ

キョウチクトウ科 インドソケイ属 インドソケイ
プルメリアというほうが、通りがいいのかもしれません。
中南米産のこの花がインドというのもなんだかねえと思いながら調べていたら、
西インド諸島原産という説もありました。
「素馨(そけい)」の素は、白いという意味。馨は良い香り。
「素馨」でジャスミンのことだそうです。
タヒチやハワイでレイに使われる花というと、みなさんおわかりになるかと思います。
かわいらしいし、香りも良いからなのでしょうね。

高いところに咲いていたので、
はしごを持ってくるべきかと考えていたところに
足下に花が落ちていたので撮ってみました。
ですから、2枚目の写真の葉っぱはインドソケイのものではありません。
奄美図書館の駐車場の所に咲いています。
プレートが付いていますからすぐわかります。
台風でだいぶ散ってしまったようです。
2010年09月06日
ヘクソカズラ

アカネ科 ヘクソカズラ属 ヘクソカズラ
台風の余波でしょうか、
南の海から湿った空気がたくさん流れ込んでいるらしく
雨がちの1日でした。
カメラを持って外に出てみましたが
雨の中では、カメラを扱うのさえ難しい状態でした。
そんな帰り道に、ふと目を上げると
林道の脇に白い可憐な花がさがっていました。
花は真ん中に赤いポイントがあってかわいいのですが、
問題は臭いです。
なにしろ「屁糞」ですからねえ……すごいネーミングですよね!
まあ、さわれないほど高いところにさがっていましたので
問題なく、花のかわいさだけを楽しんで帰ってくることでした。
タグ :ヘクソカズラ
2010年09月05日
トホホなショット
今日は趣向を変えて、トホホシリーズ、いわゆる没写真を紹介してみます。
モデルになってくれた動物たちに感謝の気持ちを込めて……(*^.^*)

これはアマミヤマシギ。
高い電柱の上で眠っていました。
やっぱり自然物、木の上にとまっていてほしかったですね。
電線の青い色がトホホです。

次は、ルリカケス。
この人は、まったく起きる気配もありませんでした。
こちらも電線の上でした。
ちょっとぐらいこっちを向いてくれたら良かったのに……トホホ。

これはキジバトの夫婦。
見つけたときには、夫婦寄り添って仲良く眠っていたのです。
もたついてしまってレンズを向けたときには離れてしまっていました。
やっぱりトホホです。

最後はアマミノクロウサギ。
助手席に座っていて、運転席側に出現しました。
窓から体を乗り出したのですが
車のピラーが入ってしまってトホホです。
次の瞬間には、藪の中でした。
さて、昨日のアカショウビンの問題の答えです。
思いがけない反応の大きさにびっくりしています。
答え……枯れ枝や、葉っぱがほとんどついていない、細い枝にとまって眠る。
です。
ハブなどの外敵から身を守る手段なのでしょうね。
夜見つけるときは、
林道の両側から木の枝が延びてトンネル状になっている、昼でも薄暗いところ
(おそらく、サシバ類など上空の敵を避けるためだと思われます)
かつ、細い枝
(ハブなどが乗ってくると重さで揺れてすぐわかる)
木の幹の方や下の動きがよく見えるように、葉っぱがない枝、下草が茂っていないところ。
を探してください。
おかげで探す方にとっては、夜はすぐ見つけられるというわけです。
モデルになってくれた動物たちに感謝の気持ちを込めて……(*^.^*)

これはアマミヤマシギ。
高い電柱の上で眠っていました。
やっぱり自然物、木の上にとまっていてほしかったですね。
電線の青い色がトホホです。

次は、ルリカケス。
この人は、まったく起きる気配もありませんでした。
こちらも電線の上でした。
ちょっとぐらいこっちを向いてくれたら良かったのに……トホホ。

これはキジバトの夫婦。
見つけたときには、夫婦寄り添って仲良く眠っていたのです。
もたついてしまってレンズを向けたときには離れてしまっていました。
やっぱりトホホです。

最後はアマミノクロウサギ。
助手席に座っていて、運転席側に出現しました。
窓から体を乗り出したのですが
車のピラーが入ってしまってトホホです。
次の瞬間には、藪の中でした。
さて、昨日のアカショウビンの問題の答えです。
思いがけない反応の大きさにびっくりしています。
答え……枯れ枝や、葉っぱがほとんどついていない、細い枝にとまって眠る。
です。
ハブなどの外敵から身を守る手段なのでしょうね。
夜見つけるときは、
林道の両側から木の枝が延びてトンネル状になっている、昼でも薄暗いところ
(おそらく、サシバ類など上空の敵を避けるためだと思われます)
かつ、細い枝
(ハブなどが乗ってくると重さで揺れてすぐわかる)
木の幹の方や下の動きがよく見えるように、葉っぱがない枝、下草が茂っていないところ。
を探してください。
おかげで探す方にとっては、夜はすぐ見つけられるというわけです。
2010年09月04日
夜のアカショウビン


夜のリュウキュウアカショウビンです。
せっかく寝ていたところを起こしてしまいました。
昼間アカショウビンを見つけるのは大変ですが
夜は案外簡単に見つけることができます。
この夜は、3羽のアカショウビンと出会いました。

そこで、3枚の写真を並べると
アカショウビンの生態として
ある共通点があることが分かります。
そこで問題!
この3枚のアカショウビンの写真の共通点は何でしょうか。
上の2枚の写真は特によくわかります。
答えは、明日のお楽しみ……(*^.^*)
タグ :リュウキュウアカショウビン
2010年09月03日
ふれあいパーク戸円

戸円の夕暮れシリーズ第3弾です……(*^.^*) シツコイ!
名瀬から車で走ってくると、戸円の集落に入る前に
「ふれあいパーク戸円」という東シナ海を見渡せる展望台があります。
駐車スペースがあって、階段を10段ほど上ると広場になっています。
左下に見えるとんがったのが、ローソク岩です。
水平線上に見えるのは、分厚い雲。
まるで、遠くにかすむ島影のようですね。
1番星が輝いていました。

これは、同じ位置で右にカメラを振って撮った写真です。
分厚い雲が水平線上にあって、
左から右にたどってくると空に浮かんでいる雲がありますね。
その右下に見える富士山のようなシルエットが、横当島(よこあてじま)です。
実は左右にそれぞれ1つずつ小さな島影が見えます。
横当島は、トカラ列島の最南端にある無人島です。
上陸自体が困難な島ということです。
昼間も青い海と空が広がる絶景を楽しむことができる展望所です。