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2010年11月30日

近畿大学水産研究所




西古見への旅シリーズに戻ります。
屋鈍から砂利道岬越えをあきらめて、名柄経由で久慈に引き返してきました。
久慈は海軍給水所跡があったところです。
そこから海岸線を西へ進みます。

この行程を工業の「工」の字に例えると、
一画目の横棒の打ち込みの位置が「屋鈍」です。
留めの位置が「宇検」
二画目の打ち込みで、上の横線に接するところが「名柄」
下の留めの位置が「久慈」です。
三画目の下の横線の打ち込みの位置が「西古見」、留めの位置が「篠川」です。

想像できましたか……(*^.^*) グーグルマップヲハリヤガレ ッテカ!

さて久慈まで引き返してきて西古見を目指すのですが、
その途中、「花天」で、近畿大学水産研究所を発見しました。
「花天」は「けてん」と読むようです。

鹿児島には、「花熟里」=「けじゅくり」
「花野」=「けの」という地名があります。
「け」は「花」の古い読み方なのかもしれません。

近畿大学水産研究所
   〒894-1853 鹿児島県大島郡瀬戸内町花天195
          ■TEL : 09977-3-6770 09977-3-6770
          ■FAX : 09977-3-6777 09977-3-6777
          ■mail : suikenam@s500.jp





これは、研究所の前に浮かんでいるいけすです。
タイとかヒラメとかの養殖とのことでした。

近畿大学は、2002年にクロマグロの完全養殖に世界で初めて成功しました。
さらには、選抜や交雑による優良品種の開発にも成果を挙げています。

そのことは、下の本に詳しく書いてあります。
食べ残しの餌が原因で全滅したり、
猛烈な共食いがおこったり、成功までの道のりは大変だったようです。

でも、完全養殖が出来れば、勝ったも同然ですね……(*^.^*)


  


Posted by チャーリー at 19:32Comments(2)奄美の暮らし

2010年11月29日

ユワンツチトリモチ




「そろそろかなあ」と思って見に行ったら、出ていました。
なんだか笑える形をしています。
しーまブログで話題のヒトデさんには及びませんが……(*^.^*)

ツチトリモチ科 ツチトリモチ目 ユワンツチトリモチ

キノコに見えますが、菌類ではなく双子葉植物です。
イジュなど常緑樹の根に寄生します。
葉緑素は持っていません。

地上へは花序(花茎)だけが顔を出します。
上の写真は出過ぎですね。
普通は、下の写真ぐらいですけど……。
花序は肉穂花序で、丸い頭のような部分に小さな花を密集させます。
大きいのは4cmほどに成長します。

奄美大島の最高峰・湯湾岳(宇検村 694m)の山頂周辺だけに自生します。
奄美固有というか湯湾岳固有なので、物珍しさからか荒らされる被害があり、
年々減少しているということです。

県レッドデータブック、植物 絶滅危惧1類
ちなみに、観賞用の栽培は不可能とのことです。

いつものように大和村の大棚集落の手前からマテリアの滝、フォレストポリスを
経由して湯湾岳に登ろうとしましたが、行きは通行止めで
マテリアの滝の手前で大きく迂回しました。
帰りはどんな工事をしているのだろう、
マテリアの滝は無事なのかなあと思いながら、いつものように、
車をおいて徒歩で見に行きましたが、ちょうど今日までで工事が終わって
午後5時、通行止めが解除されました。

途中、片側通行があちこちにありますが
湯湾岳まで登ることが出来るようになりました。
工事の人の話によると、宇検村方面からも湯湾岳に登れるそうです。


  


Posted by チャーリー at 19:18Comments(6)奄美の草花

2010年11月28日

ヘツカリンドウ




リンドウ科 センブリ属 ヘツカリンドウ(辺塚竜胆)

龍郷町長雲峠に
最初の1輪が咲きました。
花びらがすでに食いちぎられています……(*^.^*)

花びらの緑色のところに蜜がたくさんついているのがわかりますか?
そのうち
たくさんのアリたちが集まってきます。


最初に発見されたのが、
肝付町内之浦辺塚海岸だったのでこの名前が付いたそうです。

肝付町内之浦辺塚海岸はウミガメの産卵地でもあり、
1977年に大隅南部県立自然公園の指定を受けている美しい海岸です。




  


Posted by チャーリー at 19:53Comments(6)奄美の草花

2010年11月28日

屋鈍




阿室を経由して屋鈍にやってきました。

アスファルトの道はここまでです。
左の山の中に登っていく道があって、
未舗装の道路ですが、地図では岬をぐるっと回って
西古見に出られることになっています。

まさに登ろうとするところで
後ろからピピーと警笛を鳴らされました。
道を譲れというのかなと思って路肩に車を寄せたところ
隣に停めた車の助手席のウインドウがさがって
「この道にはいるつもりですか?」と声をかけられたので
「西古見に出られるんですよね?」と応えたところ、
「その車じゃ無理だと思いますよ。
 この先は携帯が通じません。いざという時、
 レスキューが大変ですので引き返してください」
と言い残して、ブゥーンと登っていきました。
車の後ろ姿を見ると、国土交通省と書いたランクルです。
こりゃあ、しゃれにならん。ということで、
おとなしく引き返すことにしました……(*^.^*)





珊瑚石の壁です。





左の方が焼内湾の出口です。





クサトベラに白い実がついていました。  
タグ :屋鈍


Posted by チャーリー at 12:21Comments(2)奄美の暮らし

2010年11月27日

日本マグロ資源研究所



名柄から屋鈍へ向かって走ると、日本マグロ資源研究所という
建物が見えてきました。
マグロの畜養施設ということですので、
海に浮かべたいけすの中でたくさんのマグロを
育てているのだと思います。

大島郡宇検村大字名柄1371番地 TEL 0997-67-6961

ここで育ったマグロがトロになるのかな?
がんばれっ!て感じです。
名柄の集落の中には、事務所や社宅みたいなのが建っていました。






  


Posted by チャーリー at 18:53Comments(2)奄美の暮らし

2010年11月26日

アキノワスレグサ




ユリ科 ワスレグサ属 アキノワスレグサ

昨日の記事で「教えてください」と書いたところ
gem先生が教えてくださいました。ありがとうございます。

九州南部および南西諸島に自生します。

沖縄の方言でたくさんの名前が付いているのですが
ポピュラーなのが「ニーブイグサ」
要するに「眠り草」です。
漢方で使われており、製薬会社も睡眠改善薬への利用を
研究しているそうです。

名前がわからないためにアップしていない花が、
実はいくつもあるのです。
これからは、こんなふうに聞いてみることにします……(*^.^*)  


Posted by チャーリー at 23:16Comments(4)奄美の草花

2010年11月26日

名柄小中学校




宇検から引き返してくると
名柄小中学校が浦の向こう側に見えました。
峠から下ってきたときは、正門しか見えませんでした。
反対の方から走ってみると、威容を誇っています。
明治11年開校、創立132年、伝統がある学校です。
HPとブログがありました。
この学校のブログ、おもしろすぎ!
活気あふれる学校の様子がよくわかります。
ぜひご覧ください。
トップページにブログへの入り口があります。

名柄小中学校のホームページはこちら




晴れの日の名柄からの眺めです。





何という花でしょうか。
「琉球弧野山の花」で見つけきれませんでした。
園芸種が野生化したのかな。


  


Posted by チャーリー at 10:12Comments(4)奄美の暮らし

2010年11月25日

部連




カンツメの碑から、名柄へ下っていきました。
海岸線に下りついたところで右折、宇検村の方面に向かいます。

写真の海は、焼内湾です。
真珠やクルマエビの養殖が盛んです。
対岸の奥に奄美大島最高峰の湯湾岳があります。

下の写真は、去年、その湯湾岳から撮った夕陽です。








宇検村部連(ぶれん)集落の海岸が公園になっていて
そこにたくさんのチョウが集まっていました。

目的地の西古見に向かわず、宇検村に向かったのは
ガソリンが心配になったから。
名瀬を出てくるとき給油しとけばよかったんですけどね。








  
タグ :部連


Posted by チャーリー at 20:03Comments(2)奄美の風景

2010年11月24日

カンツメの碑




久慈から名柄に抜ける峠に
カンツメの碑が建っていました。

名柄に下ったところに立っていた案内板によると
次のとおりです。


いつ頃だろうか奄美大島には、主家で生涯を奴隷同然に働く
「ヤンチュ」という制度がありました。
名柄(ながら)の豪農の元で働くヤンチュ、カンツメは、
容姿端麗で気だての優しい娘でした。
島唄が上手なカンツメは、一山を越えた久慈(くじ)集落の
三味線の上手な青年、岩加那と恋仲となり、毎夜峠の小屋で
唄・三味線で逢瀬を楽しんでいました。
このことは、いつしか主家や仲間の知るところとなり
今までの羨望がねたみに変わり、主家夫婦から羞恥な
仕打ちを受けたカンツメは、岩加那との思い出の小屋で
一人命を絶ちました。
その後主家には様々な災いが起こり一族は絶えてしまいました。

身分制度の厳しい時代、はかない恋に生きた乙女の悲恋
「カンツメ」を偲び、いつしか島唄として歌われるようになりました。



下の写真は、カンツメの碑への入り口です。
峠のわかりやすいところにあります。
とおりかかったら、ちょろっと寄ってみましょう。


  


Posted by チャーリー at 19:53Comments(0)奄美の暮らし

2010年11月23日

海軍 給水塔跡




古志を通り過ぎて県道79号線をさらに西へ進むと
久慈という集落があります。
集落に入ろうとするところに、すぐ港があって、
そこに、このようなレンガ造りの建造物がありました。

入り口が見あたりません。
ラピュタの空中都市のように中から木が伸び放題に延びています。
通りかかった人に「これは何ですか」と聞いてみたところ、
「海軍が使っていた給水塔です」と教えてくれました。

大島海峡は、海軍の重要な軍港であったと聞いてはいましたが、
遺物を見たのは初めてでした。

奄美は奥が深い……。





この写真では雰囲気しか伝わりませんが、久慈の港です。
真正面の海岸沿いにこのレンガの建造物があります。
県道のすぐ脇です。
写真の右側が古仁屋、左が西古見です。  


Posted by チャーリー at 09:07Comments(0)奄美の暮らし

2010年11月22日

旧古志小・中学校




19日紹介の「クロウサギに注意」の道路を通り、
役勝から篠川に抜けて、西古見を目指しています。

廃校を見つけました。
旧古志(こし)小中学校です。
廃校になってからどれぐらいでしょうか、
グランドはすっかり雑草におおわれて、
中に入っていくことも出来ません。

グランドゴルフにでも使えばよかったのにと思いましたが、
グランドゴルフをする世代の方さえ
いらっしゃらないのかもしれません。
最も多いときには小学校だけで180人在籍していたそうです。

つわものどもが夢の跡です。

  


Posted by チャーリー at 19:34Comments(2)奄美の暮らし

2010年11月21日

イイギリ




イイギリ科 イイギリ属 イイギリ

本州以南に分布する、落葉高木です。
直径1cmほどの葡萄のような
赤い実が、目を引きます。  
タグ :イイギリ


Posted by チャーリー at 20:41Comments(4)奄美の草花

2010年11月20日

道路標示




「クロウサギに注意」と書いてあります。
奄美意外にお住まいの方にとっては珍しいかな……(*^.^*)

道路状況が回復しておらず、
この道路が、名瀬~古仁屋のメイン道路になっています。
  


Posted by チャーリー at 19:12Comments(0)奄美の暮らし

2010年11月19日

アキノノゲシ




キク科 アキノノゲシ属 アキノノゲシ

日本全土、東南アジアに分布。
稲作とともに日本にやってきた帰化植物です。
すごい……。
どうしてそんなことがわかるのでしょうね……(*^.^*)

秋に花が咲くのですが、春に咲く「ノゲシ」に似ているので
「アキノノゲシ」と呼ばれます。
漢字を使って書くと「秋の野芥子」。
  


Posted by チャーリー at 19:22Comments(2)奄美の草花

2010年11月18日

シンノウヤシ




ヤシ科 ナツメヤシ属 シンノウヤシ

インドアッサム地方原産の小型のヤシです。
奄美図書館の周囲に植栽されています。
こちらも、実りのシーズンのようです。


  


Posted by チャーリー at 15:01Comments(2)奄美の草花