2011年04月17日
アマミエビネ

ラン科 エビネ属 アマミエビネ
2本のアマミエビネが寄り添うように林床で咲いていました。
3年目の春にして、ようやく巡り会うことが出来ました。
もちろん、自力でたどり着けるはずもなく
優秀なネイチャーガイドさん達のおかげです。
とても一人で入っていけるところではなく、
ガイドさんのサポートを借りてようやくという場所でした。
奄美固有種。白とピンクと見ることができました。
キリシマエビネの変種ということです。
昼でも薄暗い林の中に咲いていると、
そこだけスポットライトが当たっているように輝いています。
この朽ちた倒木の間から
なぜこんなに綺麗な花が咲いてくるのという疑問さえ浮かびます。
この美しさのせいでしょうが、採取による個体数の激減で
絶滅危惧種IA類(CR)(環境省RDB)です。
採取といえば聞こえがいいですが、実情は盗掘です。
先日も、地元新聞を賑わせていました。
海に行って魚を捕るのは良くて、
山に行ってエビネを採るのはなぜ悪いという理屈だと思います。
ですが、その行為にはすでに「盗み」といいう冠がついています。
法律で禁じられています。
林道を散歩する人が路傍に咲く
アマミエビネを見つけて心癒されるというシチュエーションが
回復され保持され続けることが理想です。


タグ :アマミエビネ
2011年04月16日
廃船

瀬戸内町の古志から久慈へ走る道路から見えている廃船が
いつも気になっていました。
魚が捕れなくなったのでしょうか、
乗り手がいなくなったのでしょうか、
使われなくなったものが朽ちるのは早い。
廃校とか廃船とか、心惹かれるテーマですが、
今のところ、ただの説明的写真になっているのが自分自身残念です。
2011年04月15日
海の陽だまり

「海の陽だまり」というタイトルも変ですが、
イメージを大切にしてみました。
誰も乗っていないボートですが
海の色のせいでしょうか、2隻並んでいるせいでしょうか、
寂しさがありません。
そんな季節になってきたということなのでしょう。
瀬戸内町深浦のあたりです。
2011年04月14日
2011年04月13日
ムサシアブミ

サトイモ科 テンナンショウ属 ムサシアブミ
漢字で書くと「武蔵鐙」。
鐙は、馬具のひとつ。鞍の両側に垂らして足をかけるもの。
その形状が、武蔵地方のものに似ていたので、「武蔵鐙」といいます。
花を逆さまにしてみてください。
この花のようなものの中から種子が姿を現すのですが
最終的には、赤いトウモロコシのミニチュアみたいなものになります。
生薬として用いられますが、ある種の毒性もありますので
注意が必要です。
タグ :ムサシアブミ
2011年04月12日
ケラマツツジ

ケラマツツジです。
残念ながら、自生のケラマツツジは今年は撮せませんでした。
どうやら、3月はじめだったようです。
知っているところを、何カ所か行ってみたのですが
空振りでした。
これは、街路樹のケラマツツジ。
街路樹では腐るほどあるというのも、不思議な気分です。
タグ :ケラマツツジ
2011年04月12日
オオタニワタリ

中央林道を歩いていたときに見かけたオオタニワタリです。
本当は、木が谷を覆い尽くして日差しを遮ってしまったところに
繁殖していたのでしょうけれども、
去る、奄美集中豪雨で、山肌が崩落してしまったために
日の当たる場所に出てしまいました。
木の枝にくっついています。
この付近に列をなして繁殖していたはずのオオタニワタリは
山肌もろとも、流れ落ちてしまったものと思われます。
タグ :オオタニワタリ
2011年04月10日
七つ甕墓

小名瀬にやってきました。
古仁屋から篠川に向かう途中にある集落です。
前回訪れたときに、ついうっかり忘れた
「七つ甕墓」を撮影に来ました。
その昔、なにか思わしくないことが続けて起こるということで
ノロ様にお伺いを立てたところ、
その昔の平家の方々の遺骨が、人知れず眠っているので
掘り起こして丁寧に埋葬しなさいということだったので
その通りに掘り起こしてみると、まさしく遺骨が出てきました。
それを洗骨して再葬したのが、この七つ甕墓だということです。
でも、ちょっと変!よく見ると、お墓が12基ある。
う~ん、この謎は次回に持ち越します……(*^.^*)


クイナがボラの子を狙っていました。
タグ :七つ甕墓
2011年04月09日
シラサギ

コウノトリ目 サギ科 のうち白い鳥の総称
奄美地方では、コサギ、チュウサギ、ダイサギ、カラシラサギ、アマサギ。
住用町内海公園の水辺です。
繁殖期に入っているらしく、かざり羽がきれいです。
このきれいな羽のため、一時期は乱獲にあったという歴史があります。
この中に、アオサギがいたのですが、
私の接近をいち早く気づいていち早く飛び去りました。
警戒心の強い鳥たちです。
タグ :シラサギ
2011年04月08日
ヒシバデイゴ

マメ科 デイゴ属 ヒシバデイゴ
別名はサンゴシトウです。漢字で書くと「珊瑚刺桐」。
鋭い棘があり、葉が桐に似ていることから。
別に、「珊瑚紫豆」という字を当ててある商品名もあります。
種子を見たことがありませんので何とも言えませんが、
紫色なのでしょうか。
ヒシバデイゴは「菱葉梯姑」です。
葉が菱形をしていることからだそうです。
大浜の海岸に下っていくところに、ヒシバデイゴの並木が出来ています。
この花は、本茶峠に登る道で撮りました。
林道にもあちこちに咲いていて、その強烈な赤にびっくりします。
諸鈍のデイゴは昨年咲かなかったそうです。
今年こそはと思っています。5月中旬です。
佐仁のデイゴもぜひとも撮影したいです。
2011年04月07日
名瀬港薄暮

夕陽がすっかり沈んだ後、
黄昏のやさしい色彩に包まれている名瀬港です。
こんな風景を撮ってみようと思うぐらいの気候になりました。
4月6日は、鹿児島県では小・中学校の入学式が行われました。
かわいい新入生たちがあちこちで誕生しました。
奄美市立奄美小学校の入学式に列席しました。
99名の新入生に対して、校長先生のお話は
交通事故に遭わないように気をつけよう、そうしたら
楽しい学校生活を送れるよというものでした。
このひとつのことだけをやさしい言葉で伝えていらっしゃいました。
安全運転は社会貢献。みなさん、気をつけましょうね。
2011年04月06日
エゴノキ

エゴノキ科 エゴノキ属 エゴノキです。
林道を歩くと、木の下に花が落ちていて、白い絨毯を作っています。
落ちている花をよく見てみると、花びらの数が違います。
5枚がいちばん多いですが、4枚、6枚のものがあります。
1本の木から花びらの数の違う花が落ちるのが不思議です。
タグ :エゴノキ
2011年04月05日
アマミセイシカ

ツツジ科 ツツジ属 アマミセイシカ
絶滅危惧Ⅰ類(環境省レッドデータブック)
盗掘に遭い、自生のものはほとんどなくなったといわれています。
宇検村山中です。
さすがに、この大木は盗掘できないに違いない。
あちこちの庭先に、今、咲いていますが、
こうして自然の中で咲き誇っているのに出会うと、感動もひとしおです。
川の上に身を乗り出すように咲いています。
上のほうにもまだ高いところまでびっしりと花をつけているのですが
残念ながら、こういう写真になりました。
想像の世界で上のほうにまで花をくっつけてください。
次第に暖かくなってきて、雨の日に、藪をかき分けて川縁(かわべり)を歩く
という度胸はありませんでした……(*^_^*)

漢字で書くと「奄美聖柴花」。何ともすてきな名前ではないですか。
おしべの先に、その、紫色があります。

タグ :アマミセイシカ
2011年04月04日
奄美中央林道

奄美中央林道を踏破しました。
朝仁旧道、奄美少年自然の家入口交差点から
宇検村県道85号線大畑橋までの36.5kmの林道です。
以前はスーパー林道という名称だったようです。
金作原まで車で登り、そこから歩きましたので
実踏破距離は26kmぐらいかな。
まさしく、奄美大島の背骨を歩いてきました。
ネイチャーガイドさんたちの現地調査にくっついていったようなものです。
目的は、去る10月20日の奄美豪雨による被害状況確認と、
携帯電話の着信可能地の確認です。
どれぐらいの規模のお客さんを、どこまで、もしくは、どこから
案内できるのかということと、
不測の事故に対して、どこまで行けば、もしくは、どこまで引き返せば
携帯で連絡できるのかということの確認ですね。
私自身は、3人のガイドさんたちに囲まれて、貴重植物などを教えてもらえて
はじめはルンルンでしたが、さすがに後半は、
自分の足を引きずるのに精一杯でした。
帰ってメモを見ると、教えてもらった植物が22種類でした。

軽装でバインダーを持っているのは、広域事務組合のHさん。
金作原まで送りのつもりが、「一緒に行こうよ」の声に誘われて、
というか、断り切れずに、同行することになりました。
強烈なキャラのガイドさんたちです。
そのうちの1人、冷静なかかしのカブさんは
素人2人を連れて歩くときの、食料、水、エスケープルートなど
さすがに、危機対応を瞬時に計算したようでした。
Hさんは、崩落地とか、携帯の電波状況を細かにメモしていました。
崩落地点は、自分の記憶では9カ所、だったような……(*^.^*)
帰りは、大畑橋上流に前日用意していた車で名瀬に帰ってきました。
植物は、ぼちぼちアップしていくことにします。
1日1種でも、22日間、
とんでもない時期に季節はずれの花を
紹介することになるかもしれません……(x。x)゜゜
タグ :奄美中央林道